2014年7月27日日曜日

今年のサイクルマラソン阿蘇望

熊本県サイクリング協会主催のサイクルマラソン阿蘇望に、スタッフとして参加してきました。
サイクルマラソン阿蘇望は、阿蘇の峠を4つも越える過酷なもので、一方で梅雨の終わりから雷雨の時期を跨ぐことで天気の影響をとても受けやすく、とても厳しいイベントとして知られています。
この日も朝から雨で、明けきれぬ空を覆う灰色の雲を見ながらどうなるものかと案じていました。それが開会式の頃には雲間に青空も見え、これは絶好のサイクリング日和になってくれると信じていました。
スタート進行で参加者全員を送り出したあとは、この日の仕切りを任されていた地蔵峠のエイドへ心強い仲間たちと移動です。
ところが、エイドに着いた途端に雨が降り出し、やがて土砂降り…雷、そして霧、雨水が滝のように流れ、浮石が路面を覆っていきます。雨に濡れながら看板を設置したり、エイド食のお菓子などを濡れないように守ったり。それでも雨が止まないので、車に避難して昼食の弁当を食べました。
雨が小康状態になっても雲行きは怪しくて、そこで肌身に感じたのは、このまま参加者がこの道を通るの危険だということでした。
ここだけではなく、全コースで雷雨に見舞われたことで続行は危険だと判断され、120kmを走るAコースの後半部分がキャンセルされる結果となりました。
当然、後半部分の地蔵峠には誰もきません…皆んながくるのを楽しみにしていたのにと、肩を落としながら撤収です。
この日を楽しみにしていた参加者や、このイベントのために尽力してきたスタッフにはとても残念な結果となりましたが、天気に左右されるのも阿蘇望というイベントの一部、濡れネズミになって戻ってきたエントラントの顔が誰も晴れやかに見えたことから、みんなが楽しんだだろうことは充分に伝わってきました。
荒天でかなりの危険が予測されましたが、ゴールチェック後に転倒したという例を除いて幸いにも大きな事故が発生しなかったことが、本当によかった。
最終ゴールの参加者を迎えながら、ほっと胸を撫で下ろしたのは自分だけではないでしょう。
このイベントを裏から支えた人々の多くが、びしょ濡れになりながら皆んなを見守ったからだと、大きく胸を張りたい気持ちになりました。
どんな状況になっても、あの年はああだった、たいへんだったと笑って話せるイベントのお手伝いができたことを、本当にありがたいと感じています。