2014年10月7日火曜日

ワールドサイクルさんの件〜TOMOKABANのひみつ①〜

お蔭さまで好評を頂いているTOMOKABANオリジナルサイクルウェアですが、昨日からインターネット自転車通販のワールドサイクルさんでもお取り扱いいただいてます。
アトリエでの対面や自社通販といった身の丈に合った地味な販売方法をとっていたTOMOKABANが、なぜ他社通販で?と疑問に感じた方も少なくないことでしょう。これを説明するためには、そもそもサコッシュ屋であるTOMOKABANがなぜサイクルジャージを?ってことからお話ししなければいけません。
TOMOKABANのFacebookページをご覧いただいている方はご存知かと思いますが、アトリエの軒先に並べるためにほぼ毎日描いているトモカンバンと名づけた黒板絵があります。
その題材は、サコッシュや自転車にまつわることが多いものの、日々の出来事や、自分たちが感じたことを思いつきで描くこともあって、かなり気ままな内容になっています。それでも、折角アトリエを構えているのだから、毎日何か変化を与えたい、それをインターネットで紹介したいと、拙い絵ではありますが、がんばって描いています。
TOMOKABANのサコッシュの印刷物やインターネットでのビジュアル展開を考えた時に、当初はその多くを写真に頼っていたのですが、あー、わたしたちには描き溜めた…実際には毎日描いては消しですが…カンバン絵があるじゃないか、これをなんとか活かせないかと思い、チョークで描かれた絵をIllustratorなどを使ってベクター画像にしてデザインなどに使えないかと考えました。

コツコツ作業して、ベクター画像がなんとか完成。それを使って、まずは公式サイトなどのビジュアルを構築していた時に、これでサイクルジャージをつくったら楽しくない?と思いついて、遊び半分でそれをデザインしてみました。

出来あがったものをスタッフのFacebookの個人アカウントで晒してみたところ、思いがけない反応…「かわいい!」「欲しい!」「発売されたら買います!」などなど…を頂戴して、そう言われて調子に乗って、デザインをどんどん煮詰めていって…そうするうちに、サイクルジャージとしての体を成したものが出来上がっていったのです。
だったら、いわゆるチームジャージとして作製して地味に頒布するのもいいかなあと考えていた時に「ウチで、つくらせてください!」と手を上げてくれたメーカーさんがありました。
そのメーカーさんこそ、サイクルウェアにも熱心な、新潟の大手スポーツウェアメーカーのONYONEさんでした。実は3年以上前から、その九州地区担当の方とTOMOKABANスタッフの両名ともが顔見知りで…もちろんその頃はTOMOKABANはまだありませんから、個人的なお付き合いでしたが…Facebookでも緩く繋がっているうちに今回のジャージのデザインや周りの方とのやりとりを目にして、そう名乗り出ていただけたのです。
それからのONYONEさんの行動が速い!話が出た数日後にはアトリエを訪ねていただき、ああしましょうこうしましょうと3時間みっちり密談、だったらやるか!製品として!と決めるに至ったのでした。
ONYONEさんとのやりとりをしてたのと前後して、もうおひとりお声かけしていただいた方がいます。それが、今回このジャージをお預けすることになったワールドサイクルさんでした。ワールドサイクルさんとの出会いは、Yumeno CyclesさんのサムライバーテープをTOMOKABANでも取り扱わせていただくことになって、同じようにそれの取り扱いを開始していたワールドサイクルさんとお互いの動向をFacebook上で目にすることで生まれたものでした。お声かけしていただいた担当の方が、とてもフランクで、でもそれ以上に誠実で、こと自転車への愛が欠けることないことが感じられ、これはここにお預けしてもいいのかなと思ったのです。
TOMOKABANが通販サイトに出ます!<といった立派な風に見える今回の状況ですが、こんなひととひととの繋がりがあってそうなったことなのだと、ちょっとお伝えしたくて書いてみました。